cafeができるまで。~後期偏~
●カフェができるまで、いよいよ後期編に突入です。基礎工事や内装デザインがほぼ完成し、店内には少しずつ命が吹き込まれていきます。家具や照明、小物の配置、BGMの選定など、細部にまでこだわりながら“空間づくり”の仕上げ段階へ。そしてスタッフの採用・研修やメニューの最終調整、プレオープンの準備など、開業を目前に控えた忙しくも充実した毎日が続きます。夢だったカフェが現実のものとなっていく過程を、余すことなくお届けします。
①:仕上げの内装調整|cafeらしい世界観をつくる
cafeの内装が完成に近づく中、最終的な仕上げ作業に入ります。床材や壁紙の貼り替えが終わり、照明の色味や明るさの微調整を現場で確認。自然光と照明が心地よく混ざる空間は、cafeの雰囲気を大きく左右します。また、観葉植物やアート、ディスプレイ棚などを配置することで、cafeに個性と“らしさ”が加わります。設計図だけでは見えなかった空間の「肌感」を確認し、細部を整えていく作業は、理想のcafeを仕上げるための大切な工程。居心地の良さと視覚的な印象の両立を目指して、細部にまでこだわり抜く時間です。
②:家具と什器のセレクト|cafe内装の実用性とデザイン性
cafeの内装で空間の印象を決める要素のひとつが、家具と什器の選定です。テーブルや椅子はもちろん、カウンター、レジ台、照明器具まで、ひとつひとつが空間の一部として機能します。見た目のデザイン性だけでなく、座り心地や移動しやすさ、清掃のしやすさといった実用性も欠かせません。導線を意識しながら家具の配置を決めることで、快適な空間と効率的なオペレーションを両立できます。cafe内装では「おしゃれ=正解」ではなく、“そのお店に合った空間”をつくることが何より大切。選んだ家具が空間にしっくりなじんだとき、cafeとしての完成度は一気に高まります。
③:スタッフと動線設計|cafe内装とサービスのつながり
どんなに素敵なcafeの内装が完成しても、実際に動きやすくなければ意味がありません。そこで重要になるのが、スタッフの動線設計です。厨房からホールへの動き、お客様から見えにくいバックヤードの使い方、注文や配膳のしやすさなど、運営目線での内装チェックが欠かせません。例えばレジ横に水の補充スペースを設ける、デザートの盛り付け台を動線上に置くなど、日々の業務効率を左右するポイントがいくつもあります。内装とサービスは切り離せない関係。働く人が心地よく動ける空間が、結果としてお客様へのスムーズで丁寧なサービスにもつながり、“また来たくなるcafe”を支える大切な要素となります。
④:メニューとcafe空間の相性チェック
cafeのコンセプトや内装と、提供するメニューの相性はとても重要です。たとえば、木の温もりが感じられるナチュラルなcafe空間に、化学調味料たっぷりのジャンキーな料理が並ぶと、違和感が生じてしまいます。逆に、オーガニック素材を使った焼き菓子やハンドドリップコーヒーは、自然素材を活かした内装と好相性。ここでは、見た目、香り、盛り付けも含めて「このcafeらしいメニューとは?」を追求します。また、食器選びも内装との統一感を意識。カトラリーやトレイまで丁寧に選ぶことで、空間に一体感が生まれます。cafeという“体験の場”を、五感で心地よく感じてもらうための最終調整です。
⑤:プレオープン&広報準備|cafe内装も“魅せる”段階へ
内装が仕上がり、メニューも整ったら、いよいよcafeのオープン準備へ。SNSでの発信、チラシ制作、プレオープンの実施など、外部へ向けた広報活動が本格化します。ここで重要になるのが「cafe内装をどう魅せるか」。写真映えするスポットや自然光の入り方、背景となるインテリアなど、内装を最大限活かした撮影が集客に直結します。また、プレオープンでは実際にお客様に来店してもらい、空間の印象やオペレーションをチェックする貴重な機会。反応をもとに微調整を行い、“もっと心地よいcafe”へと仕上げていきます。夢を現実にするラストスパートです。